しかし地上という環境は、精妙な霊の輝きに比して鈍重であるという性質故に、肉体を代表とする物質的制限のため、肉体に包まれた者は、補佐する者達の存在を容易に鑑識することができません。
日常的に挨拶を交わすといったことが難しいのです。
彼の自我が御父の愛によって配慮され、これまでの過ちを自ら体験し、悔い改めるため地上に派遣される際に、彼を補佐する者たちは口をそろえて言いました。
いずれも、彼を愛し、彼の霊的向上に資する援助や支援について責任を有する者たちです。
「あなたが地上にいる間、私達もあなたと同じように苦しみ、そして涙を流しましょう。」
同時に、地上で肉体を持つことになった自我には、常にこれを滅ぼそうとする他の自我がつきまとうことになります。
そのため、彼を補佐する者は言いました。
- 「地上にいる間、あなたは信じる対象を間違えてはならない。」
- 「地上にいる者達と仲良く接することは務めであるが、天の御父への信用に比較して、地上にいる者達を信用してはいけない。」
- 「あなたの御父を心から信じなさい。」
- 「信じる対象を誤れば、あなたは窮地に追い込まれることになるでしょう。」