2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

忍耐編⑪~⑮

11地上で人間は周囲の者達から様々な行為を受ける定めにあります。それによって怒り、悲しみ、苦しむのは誰の霊なのでしょうか。本人の霊がこれによって苦しむのならば、このとき苦しむ本人の霊こそ低次の霊です。 12地上で人間は周囲の者達から様々な行為を…

忍耐編⑥~⑩

6 馬鹿げた地上の欲求が満たされないでいる霊にとって、霊の本来のすみかである光や美の世界などというものがいったい何の役に立つでしょうか。 彼らは彼らの冷酷な魂に現実の変化が訪れるまでは、彼らを取り巻く暗黒の中に留まり続けなくてはなりません。 …

忍耐編①~⑤

1霊は永遠です。常に向上進化し生まれ変わり続けます。肉は有限です。地上にある物質的なものはすべて崩壊します。地上で生活する人間は、霊が一時的な短期間に肉の姿をまとった仮の姿です。地上にある一時期に霊は地上と天との二重生活を送ります。 2 穏…

教育編⑦

家庭環境の悪化に伴い、家庭内では絶望感がひしひしと漂い、やることなすことがすべて成就せず、展望が望めず苦しみが続いたことから、一度耐えきれなくなって神へ叫び声を上げたことがあります。 もう勘弁してくれ、ということです。 それでも、これまでに…

教育編⑥

この時期、私は神理から外れた行いをすることによって課される神の罰に恐怖を覚えるようになりました。畏怖とでも言えるかもしれません。この感覚が、神理を履行するの原動力のような気がしています。神の一息で私たちの存在など吹き飛んでしまうからです。 …

教育編⑤

それまでの生活を振り返れば、確かに無茶がありました。 1階のこたつで寝て、朝5時に起床し、子どものためにお風呂の準備をし、妻が入浴している間に祖母の相談に乗り、続いて子どもを入浴させる。朝食は食べずに出勤し、一日働き18時頃から子の面倒をみて…

教育編④

日常の生活においては次のことを常に念頭において生活しなければなりません。 現に苦しんでいる者、困っている者を助けること。 彼らを救うため、その時点で授かっている神理のすべてを活用しベストを尽くすこと。 苦しんでいない者、困っていない者について…

教育編③

私たちには、守護霊へ相談することが許されているとはいうものの、その祈りは身勝手で地上的打算に満ちた要望をかなえるための祈りであってはいけません。そのような祈りは祈りとはいいません。 また、守護霊への相談は、人間側の条件が整わないかぎり行うべ…

教育編②

そういえば、こんな絵本があった。この地上には、ふと目をこらすと霊界からの通信記録が所々に散見されて、この絵本も明らかに真理を含んでいたので概要を記録しておいた。 守護霊の姿をわかりやすく説明しています。 ちいさなクマは、おばあちゃんクマと二…

教育編①

誰かがあなたに助けを求めてきたら、あなたはどのような犠牲を払おうと助けないといけない。助けることを躊躇してはいけない。なぜなら、これを怠ると将来自分が困ったときにどうしようもない状況になって、同じように、いや、それ以上に辛い状況になるから…

償いと試練編㊿

日々の生活に起因する不安に押さえつけられ、神との通信経路が遮断されていた彼にとって、その不安が自分の霊を何ら傷つけるものではない単なる幻であると確証するに至ったとき、その歓喜と感動の涙とともに脳内に神経伝達物質が大量放出し、それによって松…

償いと試練編㊾

霊が未発達な者は、彼らを救済するために延ばされた救済者の手を刺し貫きます。だからといって、愛を実践し善を行うことを躊躇してはなりません。なぜなら、悪は行うことを躊躇しないからです。 神理は徹底して為されなければなりません。そこに個人の思い入…

償いと試練編㊽

○ 結婚9年目1月 下 人にとって最大の苦しみとは何でしょうか。 病気やケガ、あるいは歴史に刻み残されている凄惨な拷問によって肉体的苦痛が与えられ、それらが取り除かれないことでしょうか。その痛みがいつまで続くとも分からず絶望することでしょうか。…

償いと試練編㊼

私は、傲慢な者を救えません。 傲慢な者が苦しみ、その重圧によって彼らが膝を屈することになるまで苦しみながら待つしかありません。傲慢な者が心から助けを求めるその刹那、私には彼らを救う義務が生じます。 しかし、この場合、苦しみを装い助けを求める…

償いと試練編㊻

○ 結婚9年目1月 上 他人の悪意によって自分の悪が呼び起こされるとき、己を制する声が響きます。 「自分に厳しくあってください。あなたに人を裁くことができるのでしょうか。」 その声がどこから聞こえたのか分かりませんが、たしかに内側で力強く響きま…

償いと試練編㊺

○ 結婚8年目12月下旬 彼は両親の不平不満に耳を傾けました。それが神の義であると信じるからです。やがて彼の両親の口から出る言葉は、彼には解決困難な要求と化していきます。 彼は苦しみました。話をよく聞き同情を寄せることはできます。しかし、できぬ…

償いと試練編㊹

「もはや形は問わない。皆の栄光と恵を願って、神に祈り続けよう。」 この当時彼はこのように考え、眠る前に心のなかで次のように祈っていました。 天におられる我らが父よ。 お助けください。 私は地上で兄弟達に苦しめられております。 彼らに恵と栄光をお…

償いと試練編㊸

妻や父母の間に入り苦しむ彼は、トリプルAを実行しようとしていました。すなわち、妻を裁かず、同時に父母を積極的に支援しだしたのです。 妻を裁かないことは単純ですが、実行は極めて困難でした。父母の支援についても簡単です。これまで以上に話を聞き相…

償いと試練編㊷

地上の物質に偏重する者は物質の充実に理想を抱くことで、その限られたはかない地上人生の目標とします。 肉体は、霊が地上で体験を得るうえで必要不可欠な道具です。そのため、神は肉体を維持管理するうえで当然の欲求として物質への願望をお許しになり、ま…

償いと試練編㊶

ある日の朝、睡眠中に離れていた彼の霊が肉体に戻った直後のことでした。 彼の妻は、いつものようにささいなことで彼を罵倒します。その口から出る悪い言葉は機関銃のように息つく暇もなく吐き出され、肉体と霊が融合しきっていない寝起きの彼を容赦なく打ち…

償いと試練編㊵

妻と両親の間に立ち煩悶葛藤した結果、神を疑うようになった彼を旧約聖書のヨブ記の記録が戒めます。 無知によって神のはかりごとを暗くするあなたはいったい何者ですか。私は、くだらぬ浅知恵を働かし、神の義を果たすことを疑い、神を試すがごとく愚を犯す…

償いと試練編㊴

○ 結婚8年目12月上旬 家庭や職場の暗黒が去り、彼を取り巻いていた地上の課題が水に流れるように解決していった時もありました。しかし、家庭環境を鑑みてなお、彼には考えなければならないことがあり、彼の心は自由にはなりませんでした。 このころの彼の…

償いと試練編㊳

彼の霊は常に瀬戸際にあり、かろうじて踏みとどまってはいたものの、その立場は非常に不安定でした。彼が対峙している日常生活の問題に対しては容易に解決が見いだせず、いつ終止符が打たれるともわからない日々が続く中で、彼は次のように覚悟を決めるよう…

償いと試練編㊲

彼の守護霊は彼に語りかけました。 「あなたは何に対して怒り、何に対して悲しみ、苦しんでいるのか。人間の本質である霊の輝きの前では、地上の物質的なことはすべて幻である。地上に生活する者達は、真理に幼稚であり目も耳も未発達な赤子であり、その成長…

償いと試練編㊱

しばらくして、彼には家族から悪意が向けられ始めました。 特に彼の妻から彼に向けられる悪意は、神の存在を疑わせるに十分な苦しみを彼に与え、容易にその信仰を失わせました。そして、その悪意は彼の怒りを再び呼び覚ましたのです。 忘れてはなりません。…

償いと試練編㉟

守護霊に導かれ数々の苦難や苦悩および涙と慟哭の体験によって、彼と守護霊との通信経路は拡張されていき、あわせて利他主義の重要性を理解した彼に守護霊はこう言いました。 「真の意味でこの地上生活を最大限活用した者とは、御父があなたに与えた宿命に甘…

償いと試練編㉞

心温まる月光に照らされながら、彼の霊は確かに聞きました。 地上で受ける苦難の旗印とする向上進化とは、神なる存在に己の霊を近づけることを意味する。 しかし、神なる存在の定義については、神なる存在に聞かなければ分からない。全能者が非全能者を定義…

償いと試練編㉝

○ 結婚8年目11月 この頃、彼の家族による彼への迫害はエスカレートする一方でした。 そこには、彼の守護霊によって、彼を苦しめることを許された一人の悪き霊が関与しており、その霊は彼の父母や妻の口を使うことによって彼を罵倒し、また挑発し続けました…

償いと試練編㉜

そのような日が数日続いたある日、彼はやはり娘をあやすため、ひとりで娘を抱え散歩していました。この際には、過度に物質に執着する彼の妻から彼へ次のような指示が与えられるのです。 彼の財布の中に一万円を入れておくが、緊急時以外は使用しないこと。使…

償いと試練編㉛

○ 結婚8年目10月 彼は彼の妻からあらゆる手段で抑圧され、彼の父からは臆病者と非難され、また、彼の母からはその口から出る悪い言葉を日常的に浴びせられました。三者が三様に彼を迫害しようと群がっていたような構図です。 それらは彼にとって苦難の毎日…