2024-01-01から1年間の記事一覧

新しき啓示編①

A 「昔から、汝の敵を愛しなさい、と言い伝えられています。この言葉自体は、おおよそ二千年前に当時の民衆へ広く真理を行き渡らせるように、ある人物によって使用された言語であり手段でしかありません。神が人にお与えになった神聖な目的の前に、当時最も…

神と仏編㊲

ある人が誰かの心を傷つけたとしたとき、そのある人を裁くのは、神ではありません。また、ほかの誰かがその人を裁くわけでもありません。彼を裁くのは、ご覧なさい、彼自身なのです。 したがって、彼らがあなたを侮辱するときは、この言葉は彼ら自身に向けら…

神と仏編㊱

人間の体は、ストレスを感じると変化が生じます。例えば、心拍数が上がり、呼吸が浅くなり、アドレナリンなどの化学物質の血中濃度が高まります。 こうした反応は肉体の素直な耐ストレス反応であり、その反応に従って行動することで好ましい結果をもたらす場…

神と仏編㉟

A「正しい信仰に基づき、泰然自若の精神で日常生活に臨むことが肝心だと言われていますが、実践することは難しいと思います。」 B「そのとおりです。どんなに肉体を鍛え上げ、強靱と化しても心は動いてしまうものです。大切なのは、動揺を感じたらそれが軽…

神と仏編㉞

A「私にとって、魂の貴重な教えである真理を学び取るために課せられる試練は、軍隊の訓練に等しいものがあると思います。言ってみれば、日常生活の時点で有事の中にあるのと変わらないのです。したがって、苦しみを乗り越え、真理を学んでいくには、軍隊に…

神と仏編㉝

軍隊のどの訓練においても、素晴らしい働きをする者たちはいます。ある訓練課程では、いくつかあるボートクルーのうち、ブルーチームが全レースを制覇していました。 彼らは毎回努力し、文字通りチーム一丸となって戦っていました。ブルーチームには優秀な指…

神と仏編㉜

A「日常生活で苦しみ悶える者に対して、神はどうだ、霊はこうだと語り聞かせても進展はないのではありませんか?そうではなくて、彼らの窮乏に寄り添い、親身になって話を聞き、解決に導けるような言葉にこそ、彼らにとってふさわしい真理が含まれているの…

神と仏編㉛

ある隊員が語った軍事体験から得た教訓 特殊部隊に身を置いていた頃の経験から、戦地における前線で最も危険なことがあります。それは、遮蔽物に身を隠さないことでも丸腰でいることでもありません。一番危険なことは、自分がパニックに陥ることです。パニッ…

神と仏編㉚ー9

訓練の9週間目は、「ヘル・ウィーク(地獄の週)」といわれています。6日間眠らずに体と精神を継続的に酷使し、残る1日は干潟での特別な日が用意されています。その干潟は、泥に飲み込まれてしまいそうな沼地です。 干潟まで船をこいでいき、それから15時…

神と仏編㉚ー8

ネイビーシールズの仕事のひとつに敵艦への水中攻撃があります。訓練ではその技術を鍛えます。戦艦への攻撃任務では、敵地の外側からダイバーが二人組になって潜り、3キロを超える距離を潜水します。このときに使えるのは深度計と羅針盤のみです。 泳いでい…

神と仏編㉚ー7

陸戦訓練において、訓練生は岸から遠く離れたサンクレメント島へ泳がされます。サンクレメントの水は、ホオジロザメの生息に適しています。 シールズの訓練を通過するためには、一連の遠泳を完了しなければなりません。そのひとつは夜間水泳です。そして、泳…

神と仏編㉚ー6

シールズの訓練は、長距離走、遠泳、障害物走、長時間の特訓など、どれも心の強さを試されるものです。どの種目にも超えなければならない基準値やタイムがあります。もし、これらを超えられなければ、名前がリストに掲示されます。そして、リストに載った者…

神と仏編㉚ー5

週に複数回、指導官が制服の検査を行いました。それは徹底的なものです。帽子は完璧にのりがついているか、制服にはシワがないか、ベルトは輝いているか、穴やシミなどがないかどうかです。 しかし、どれだけ帽子を糊付けし、制服のシワを伸ばし、ベルトのバ…

神と仏編㉚ー4

数週間の苦しい訓練で、当初150人いた私のクラスは42人にまで減りました。いまや7人構成のボートチームが6組だけです。 私は背の高い乗組員たちのボートに乗っていましたが、ボートチームのうち、最も優れたチームは背の低い乗組員たちでした。彼らは「子…

神と仏編㉚ー3

シールズの訓練の一環として、訓練生たちはボートの乗組員にされます。1チーム7人で、小さなゴムボートの両脇に3人ずつとリーダー1人の構成です。毎日乗組員たちはビーチに編隊を組み、沖合までボートを漕ぐよう命じられます。 冬の海は波が高く、突き刺…

神と仏編㉚ー2

私は、アメリカ合衆国の軍事組織である通称「ネイビーシールズ」に36年間在籍しています。その基礎訓練は六ヶ月に及び、柔らかい砂の上でのランニングや深夜における冷水の中での水泳、障害物コースなど、訓練に次ぐ訓練の日々であり、眠れない毎日を送り、…

神と仏編㉚ー1

元アメリカ合衆国海軍大将 ウィリアム・マクレイヴン氏 演説 テキサス大学 この大学のスローガンは、「ここで始まることが世界を変える」です。今日をもって約8,000人の学生が卒業します。ある分析会社によると、人間はその人生で約1万人の人々と出会うそう…

神と仏編㉙

A「地上生活の苦しみが霊を鍛錬するために課せられる訓練だとすると、その訓練課程で得られる教訓は、地上の軍隊の体験で得られる教訓と重なるのではないでしょうか。」 B「地上の体験は、すべてその人の向上に役立つために存在します。その体験によって得…

神と仏編㉘

A「今から語ることは、絶対普遍の事柄ではありません。今のあなたの心境に応じて、魂の成長に資することができる最もふさわしい考え方です。いつかあなたが成長する過程のどこかで、あなたの理性にそぐわない日が訪れますが、そのときは躊躇なく捨ててしま…

神と仏編㉗

A「いかに知り合いといえど、その人が私よりも肉体的な遊行に興じているのを目の当たりにすると虫唾が走ります。私がいかに霊的知識に触れているからといって、肉体の欲求がなくなるわけではありません。おなかは減りますし、性欲も高まります。」 B「人間…

神と仏編㉕、㉖

25 A「私は家庭に関することで、できると思うことをやり尽くしました。しかし、私の窮状は一向に改善されません。改善されないどころか、むしろひどくなっているように思えます。」 B「行動すればするほど裏目に出てしまう。そのように見受けられますがい…

神と仏編㉔

A「魂を成長させるためには、まず何から始めるべきでしょうか?」 B「まずは自分の心から始めるべきです。自らの行動を戒めるのです。人に馬鹿にされるような、相手にされなくなってしまうような軽率な行いは避けることです。誰にも信念を持って丁寧に接し…

神と仏編㉓

A「私の今の家庭を取り巻く状況から判断すると、この苦しみはまさに呪いと呼ぶにふさわしいものであると考えられます。」 B「そこまで苦しいんですね。」 A「はい。毎日自分が試され、限界に立たされている思いです。」 B「それでは、ここで諦めてすべて…

神と仏編㉒

A「自分を犠牲にして他人のために尽くす。しかし、同時に自分の肉体を管理しなければならない。この提言はなんとも矛盾しており、実行するにはなかなか受け入れられないと考えられますが、いかがでしょうか。」 B「提言に矛盾があるように思えるのは、その…

神と仏編㉑

A「ひとつ悩んでいるので教えていただきたいのです。具体的なことは申し上げられず申し訳ないのですが、例えば、これまでの人生を自分のためだけに生きてきた人がいるとします。そんな人が、『よし、これから他人のために尽くそう』、という考えに至るまでに…

神と仏編⑳

A「あなた方の知らないところで、そうしている本人たちも知らないうちに、あなた方のために骨を折っている霊がいます。その者たちが負担した犠牲のためにも、あなた方はその成長の道を進み続けなければなりません。 イバラの中で傷つき痛むあなた方に救いの…

神と仏編⑲

言語や文化の違いが私たちを隔てるのではありません。私たちを隔てるのは霊の差です。 人の痛みがわからぬ人間は、あなたにとって外国人です。彼らと意思疎通を図ることは不可能に近いことです。言葉が同じであれば、痛みを知らぬ者同士でも言語は通じますが…

神と仏編⑯~⑱

16 あなたは、誰かから迫害されたら7回を70倍するまで許すこと、とは言われているとおりです。無限の慈悲の心であなたを害する者に接しなさい。ただし、身を守ってはならない、とは一言も言われていません。あなたへの侵害が具体的で緊急的に差し迫った危…

神と仏編⑮

自分が得た真理は周囲の者に教え広めるべきであるとする考えは古くからあり、また、数々の霊言の中でも確認できます。使徒行伝によると、イエスの弟子たちは師が開いた道を引き継ぎ、その教えを近隣へ広めようとしました。スピリティズムによる福音をまとめ…

神と仏編⑭

地上人類の霊が向上するために、同じように地上にいる私ができることは何だろうか。 怒り狂うことで霊が向上するなら、気が狂うまで憤ろう。しかし、神は彼らにしたように、彼らと同じ状況に私を置いてくださったのではなかったか。 彼らと同じように、知識…