2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

受難と実践編⑭~⑮

14 救いを求める者は、救いを求めない者たちの集団の中に紛れています。 救いを求める者を救おうとするとき、救いを求めない者達から必ず迫害や妨害を受けるのです。 この迫害を怖れ、救いを求める者へ手を差し伸べずにおくのでしょうか。この迫害にかまわず…

受難と実践編⑫~⑬

12 自分を守るために怒る者は、人を許すことができていません。人を許すということは真に寛容でなければできません。 寛容であるためには、自分が被る被害や損失を意に返さない勇気が要ります。よって、人に優しい者は勇気を持つ者です。自分のことで怒る者…

受難と実践編⑩~⑪

10 これは提案であり、とても大きな間違いを含んでいるかも知れない。 どうしようもない怒りや悲しみ、慟哭に直面したときは、自然法則である神に不平を述べるのではなく、また、周囲の人間に不平を述べるのでもなく、私らの指導霊、守護霊に苦情を申し立て…

受難と実践編⑨

人はかつて自分が犯した罪の大きさと同じ罰を受けることになっています。 ところで、自然法則によると、罰を受けた後はその原因となる罪を犯した時点の自分よりも、向上の階段を数段上がった所にいることになります。 ならば、かつて低い位置にいたころの自…

受難と実践編⑧

地上で肉体を持つ間はもちろん、霊の世界においても人は必ず神理に対して罪を犯します。 自分は常に正しいと言える者は自然法則である神だけです。自然法則に反することを行うと、必ず反作用が生じ自動的に調整が入ります。これを罰と言います。人は自然に生…

受難と実践編⑦

自らの肉体を優先しようとする者は、自らの霊に苦しめられます。霊の本質は人を優先しようとするからです。 人を優先しようとする者は、自らの肉体に苦しめられます。肉体の本質は自らを優先しようとするからです。 このジレンマや葛藤が苦しみをもたらしま…

受難と実践編⑥

神は人の霊を二極性の環境に置きました。 光と影、暖と寒、愛と憎、喜と悲、これらと同じように、人は地上で霊と肉の二極化に置かれています。 愛、寛容、慈悲、奉仕、自己犠牲、理性、利他主義、これらは他人を優先しようとする霊の性質です。 一方で、怒り…

受難と実践編⑤

日々の受難によって文字通り満身創痍の体でありながら、なおも苦難の道を歩むとき、それはかつてナザレのイエスがすでに体験したものを薄めた内容に過ぎないから勇気を出すことです。 地上の肉親から苦しめられること。 体を休める家を追い出され夜通し歩き…

受難と実践編④

花は暗い地中で保護され栄養をもらい、やがて芽吹く。 胎児は暗い胎内で保護され栄養をもらい、やがて芽吹く。 現在生命に溢れる地球は、かつて土くれだった。 現在成人したものは、かつて子どもだった。 現在高い者は、かつて低い者だった。 地上の低い者達…

受難と実践編③

神理の知識ばかりが先行し、そこに実践が伴わなければ偽善を働くこととかわりません。 実践とは、日常生活において心から人を愛することです。 心の底から人を愛し、暗い考えに心を囚われることなく人と接することです。 心で憎しみを抱きながら、うわべだけ…

受難と実践編②

周辺の自然現象を観察してみればわかります。 植物が成長する過程を知れば、そこに人間の霊が進化する過程との共通点が見受けられます。 光なき地中にありながら、土壌に抑圧されつつも同時に土から栄養をもらい、土壌に保護されながら成長し、やがて地上に…

受難と実践編①

苦難は受けること、体験すること自体に価値があります。 安易にそれが解決されることを神に望んではいけません。仮に望んだとしても、守護霊たちはその要望を叶えることは許されていません。その祈りは自分勝手なものだからです。 そして、心から望んだその…

忍耐編㉛~㉝

31私たちの目的地は、垂直にかけられた梯子を登った先にある。時には雨のなかそれを登らなければならない。時には手を滑らせることもある。時には梯子の一部が折れ、足を踏み外すこともある。時には梯子の建付に異議を称えることもある。それでも、私たちは…

忍耐編㉖~㉚

26 恩知らずの者には近づく必要もないし離れる必要もありません。好きなようにさせておくしかありません。 27 人の子がその時に及びつく限りの神理に従った結果、惨めになったとしたらそれは天が惨めだからです。 人の子がその時に及びつく限りの神理に従っ…

忍耐編㉑~㉕

21天がその人に大いなる任を降そうとするとき、必ずまずその心志を苦しめ、その筋骨を疲れさせ、その体を飢えさせ、その身を窮乏させ、やること為すことに幾多の障害を与える。この言葉の内容が重要なのではありません。この言葉を得るほどの状況に至った者…

忍耐編⑯~⑳

16祈ることに関しては、その作用やメカニズムにいまだ不明点が数多くあります。心を地上から引き離し、地上の自分という低級な存在を忘れた静けさに霊をおきながら、唱えられる祈りの言葉は多くないはずです。しかし、神がわたしに必要なものを示していただ…