2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

神と仏編㉚ー8

ネイビーシールズの仕事のひとつに敵艦への水中攻撃があります。訓練ではその技術を鍛えます。戦艦への攻撃任務では、敵地の外側からダイバーが二人組になって潜り、3キロを超える距離を潜水します。このときに使えるのは深度計と羅針盤のみです。 泳いでい…

神と仏編㉚ー7

陸戦訓練において、訓練生は岸から遠く離れたサンクレメント島へ泳がされます。サンクレメントの水は、ホオジロザメの生息に適しています。 シールズの訓練を通過するためには、一連の遠泳を完了しなければなりません。そのひとつは夜間水泳です。そして、泳…

神と仏編㉚ー6

シールズの訓練は、長距離走、遠泳、障害物走、長時間の特訓など、どれも心の強さを試されるものです。どの種目にも超えなければならない基準値やタイムがあります。もし、これらを超えられなければ、名前がリストに掲示されます。そして、リストに載った者…

神と仏編㉚ー5

週に複数回、指導官が制服の検査を行いました。それは徹底的なものです。帽子は完璧にのりがついているか、制服にはシワがないか、ベルトは輝いているか、穴やシミなどがないかどうかです。 しかし、どれだけ帽子を糊付けし、制服のシワを伸ばし、ベルトのバ…

神と仏編㉚ー4

数週間の苦しい訓練で、当初150人いた私のクラスは42人にまで減りました。いまや7人構成のボートチームが6組だけです。 私は背の高い乗組員たちのボートに乗っていましたが、ボートチームのうち、最も優れたチームは背の低い乗組員たちでした。彼らは「子…

神と仏編㉚ー3

シールズの訓練の一環として、訓練生たちはボートの乗組員にされます。1チーム7人で、小さなゴムボートの両脇に3人ずつとリーダー1人の構成です。毎日乗組員たちはビーチに編隊を組み、沖合までボートを漕ぐよう命じられます。 冬の海は波が高く、突き刺…

神と仏編㉚ー2

私は、アメリカ合衆国の軍事組織である通称「ネイビーシールズ」に36年間在籍しています。その基礎訓練は六ヶ月に及び、柔らかい砂の上でのランニングや深夜における冷水の中での水泳、障害物コースなど、訓練に次ぐ訓練の日々であり、眠れない毎日を送り、…

神と仏編㉚ー1

元アメリカ合衆国海軍大将 ウィリアム・マクレイヴン氏 演説 テキサス大学 この大学のスローガンは、「ここで始まることが世界を変える」です。今日をもって約8,000人の学生が卒業します。ある分析会社によると、人間はその人生で約1万人の人々と出会うそう…

神と仏編㉙

A「地上生活の苦しみが霊を鍛錬するために課せられる訓練だとすると、その訓練課程で得られる教訓は、地上の軍隊の体験で得られる教訓と重なるのではないでしょうか。」 B「地上の体験は、すべてその人の向上に役立つために存在します。その体験によって得…

神と仏編㉘

A「今から語ることは、絶対普遍の事柄ではありません。今のあなたの心境に応じて、魂の成長に資することができる最もふさわしい考え方です。いつかあなたが成長する過程のどこかで、あなたの理性にそぐわない日が訪れますが、そのときは躊躇なく捨ててしま…

神と仏編㉗

A「いかに知り合いといえど、その人が私よりも肉体的な遊行に興じているのを目の当たりにすると虫唾が走ります。私がいかに霊的知識に触れているからといって、肉体の欲求がなくなるわけではありません。おなかは減りますし、性欲も高まります。」 B「人間…

神と仏編㉕、㉖

25 A「私は家庭に関することで、できると思うことをやり尽くしました。しかし、私の窮状は一向に改善されません。改善されないどころか、むしろひどくなっているように思えます。」 B「行動すればするほど裏目に出てしまう。そのように見受けられますがい…

神と仏編㉔

A「魂を成長させるためには、まず何から始めるべきでしょうか?」 B「まずは自分の心から始めるべきです。自らの行動を戒めるのです。人に馬鹿にされるような、相手にされなくなってしまうような軽率な行いは避けることです。誰にも信念を持って丁寧に接し…

神と仏編㉓

A「私の今の家庭を取り巻く状況から判断すると、この苦しみはまさに呪いと呼ぶにふさわしいものであると考えられます。」 B「そこまで苦しいんですね。」 A「はい。毎日自分が試され、限界に立たされている思いです。」 B「それでは、ここで諦めてすべて…

神と仏編㉒

A「自分を犠牲にして他人のために尽くす。しかし、同時に自分の肉体を管理しなければならない。この提言はなんとも矛盾しており、実行するにはなかなか受け入れられないと考えられますが、いかがでしょうか。」 B「提言に矛盾があるように思えるのは、その…