神と仏編⑭

 地上人類の霊が向上するために、同じように地上にいる私ができることは何だろうか。

 怒り狂うことで霊が向上するなら、気が狂うまで憤ろう。しかし、神は彼らにしたように、彼らと同じ状況に私を置いてくださったのではなかったか。

 彼らと同じように、知識なく明日におびえ、空腹にもだえ、孤独に震え、隣人に怒ることを神は求めておられるというのか。彼らと同じ状況に身を置きながら、彼らの霊が向上進化するために私の身を捧げることが宿命ではないか。

 

 こうしたことが本当に実現できるなら、その善霊は並の霊ではありません。万軍を統率する高級霊であるといえるのではないでしょうか。

 地上生活を送る上で課される数々の困難は、その霊が光り輝く善霊となるための辛い試練であることを自覚し、誇りに思うことです。

 しかし、自惚れてはなりません。誇りと謙虚は一見矛盾しますが同席します。