神と仏編⑯~⑱

16

 あなたは、誰かから迫害されたら7回を70倍するまで許すこと、とは言われているとおりです。無限の慈悲の心であなたを害する者に接しなさい。ただし、身を守ってはならない、とは一言も言われていません。あなたへの侵害が具体的で緊急的に差し迫った危険ある侵害である場合は、あなたを守る最低限の範囲で怒るべきです。それができなければ、全力でその場から逃げるべきです。

 

17

 怒りの感情を抑え込むことは簡単ではありません。抑え込むのではなく、怒りを忘れることが重要ですが、そのためには、怒り以上の責任感を持つことが必要になります。地上生活で課せられた責任を果たすためには、怒ることでエネルギーを費やしている場合ではないということです。

 

18

 自分の言葉がどれだけ人を傷つけることになるかわからない者たちの口から出る無慈悲な言葉を脳で解釈してはいけません。脳で解釈すれば、必ず怒りの反応を招くからです。侮辱者や迫害者の口から出る言葉は、自分の霊で受け止めることです。すると結局どうでしょう。そのトゲが多い言葉はさして相手にする必要がない類いに収まることがわかります。