神と仏編㉜

A「日常生活で苦しみ悶える者に対して、神はどうだ、霊はこうだと語り聞かせても進展はないのではありませんか?そうではなくて、彼らの窮乏に寄り添い、親身になって話を聞き、解決に導けるような言葉にこそ、彼らにとってふさわしい真理が含まれているのではないでしょうか。」

B「たしかにそのとおりです。霊の知識に触れて間もない者は、真理、真理と連呼し知識を語りたがります。その言葉は、たしかにそれを得た張本人からすれば真実であり光り輝く財産です。しかし、その光輝はあなたの内側にあって輝くのであって、外に出そうと言葉に表現した途端に錆び付きます。したがって、真理を表現する言葉というものは、真理にはなく、日常生活において涙する人を救うために出される言葉こそ真理なのです。」